Origami Heaven
「折り」の伝統を見なおす
PROCESS
フェルトを2枚の型紙に挟んで折り畳むことで、フェルトの厚みを活かした風合になる。木枠は折り目を決められた位置に付けるためのガイドだ。このような手作業の結果、大量生産品にはない唯一無二の表情が出来上がる。

STRUCTURE
畳んだフェルトをそのままオーブンで加熱し、折り構造を素材に記憶させる。これはイッセイミヤケの作品など日本の布地、ファッションデザインでもよく知られている伝統的なテキスタイル手法だ。

FINAL PIECE
出来上がったシートに発泡ビーズ、もしくはエアボールを詰めて完成となる。フェルトが折り目の形状をしっかりと記憶しているのでユーザーは形崩れを気にすることなく上に座ることができる。

ジュールは伝統工芸手法と現代的な素材を組み合わせることで、新鮮なデザインを導きだした。折り柄は立体的で美しく、ユーザーの動きと呼応する生物の肌の様な表情を創り出す。三宅一生氏の作品やBMWのコンセプトカーNEXT100のような革新を引き起こす体験だ。