TOPICS 連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from America

駐車場を探すストレスから解放されたら旅が楽しくなった!

着地点が決まっている安心感

アメリカでは、様々な交通アプリが生活の中に溶け込んでいる。その中の一つ、「SPOT HERO」は米国内で使える駐車場所の在庫管理・予約サービスを提供するアプリ。

事前に車を止めたい期間とエリアを指定すれば、その近辺の駐車場の価格が一覧で表示され、希望の場所を事前に予約できる。
多くの駐車場が登録されており、例えば、シカゴ都市部では400ヵ所近く。飛び込みで駐

車するよりも安く、長時間停められる。
例えば、私が先日シカゴに旅行したときは街の中心部にある駐車場を四日間利用して合計75ドル。これは相場の1/4だ。

精算機の隣にある読み取り機にQRコードをかざして入退場すれば、あとはアプリに登録したカードで支払いが済んでしまう。

駐車場を探すストレスは思いのほか大きい。しかし、このアプリを使えば事前に駐車場が決定しているので、見知らぬ街を駐車場を探してうろつく必要もなくなる。

駐車場の外観や入り方も確認できる上、事前に駐車場や料金が「決まっている」ということは大きな安心につながった。
例えば、ナビや自動運転等のシステムにおいても、経路だけではなく、車の置き場所まで包括的にケアしていくことが本当の「おもてなし」につながるのではないだろうか?

見知らぬ街へ出かけ、ナビが「目的地に到着しました」と言った後、どこに車を止めるかは大きな問題の一つだ。駐車場を探すストレスは思いのほか大きい。事前に駐車場まで決めてくれる仕組みがあればドライブはもっと楽しく快適になるだろう。