TOPICS 連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from Europe

フランスの道路事情から思うこと

迷路のような市街地(ニース)

市街地では、進行方向に迷う場面に頻繁に出くわす。例えば、対向車線が途中で交差するように分かれ、同一車線は別の車線と合流し2車線の一方通行路になる、と複雑。
また、工事による規制が多く道がナビ通りにいかないことも多い。現地スタッフは「遠回りでも、分かりやすい方向に進む方が安全。ナビがリルートしてくれるので、そのうちたどり着けるから。」とアドバイスをくれる。


スピード注意な地方(ビオット)

地方部には、片側1車線の狭い道で70km/h制限といった制限速度が高い道がよくある。信号も少なく、高速で走る車が多い為、減速を促すための段差舗装が、横断歩道前や駐車場内によく設けられている。この段差は都市部に比べ大きく、確実に減速しないと車を傷めてしまう。夜間は見えづらく気づかないこともある為、より注意が必要だ。
また、減速させるユニークな方法として、


速度を感知する電子表示が、一般道に設置されている。速度を超えていると警告のメッセージが表示され、制限速度まで落とすと、「MERCI」と表示されるものもある。速度超過による罰則があるわけではないが、見つけると自然と速度への意識が高まるから不思議だ。 

共通して言えることは、状況に応じて的確に、素早い判断を迫られるシーンが多いということ。コネクティッド技術で車車間のコミュニケーションや道路状況をリアルタイムに伝える支援ができれば、ドライバーの負担が激減することは間違いない。