TOPICS 連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from America

多様な車社会でのコミュニケ―ション

AIと人間が混在する
コミュニケーション


人間同士のコミュニケーションには、直感的に伝わる音や動きの注意喚起、言語での情報のやり取り、表情や気配での感情の伝達など、さまざまな階層が存在する。その上、地域特有のルールや、「なんとなく」で通じ合っていた部分も大きい。AIや自動運転車が道路に出てきたとき、スムーズなコミュニケーションを行うには、情報を層別して的確な表現方法を割り当てていく必要がある。

バックドアやドアハンドルなど、我々の製品において車外へ情報表示の機能を盛り込む際も、様々なバックグラウンドのドライバーが混在していくことを見越して、表示内容や方法を選択しなければならない。

運転中のコミュニケーションは、一歩間違えると大きな事故につながる。
人間同士でも意思疎通の方法がケースバイケースである中、自動運転の車両と従来の車両が道路上で混在する将来に向けて、多様で曖昧なコミュニケーションをどのように処理していくかが新しい課題となっている。