伝統技術を見なおし、現地のニーズに合わせて革新する有松鳴海絞り

株式会社スズサン 代表取締役 村瀬裕氏・村瀬史博氏:有松鳴海絞りの可能性を世界に発信し続けるために

株式会社スズサンは“SUZUSAN”ブランドで海外を中心に400年の歴史ある有松鳴海絞りの技術を用いた製品を展開している製造・加工会社。国内(有松)での生産にこだわり、ストールやニット、照明等、絞りの新たな魅力を常に追求しつづけている。

伝統の革新


伝統技法の絞りイメージとは異なった魅力的なストールや照明はいかにして生まれ、世界に通じる製品になっているのか。取材を通して感じたのは「自分たちが世界の中でどのような位置づけで何を強みとしているのか」を客観視している点だ。強みの部分をさらに磨いて新たな可能性を求め、従来の技術だけでなく新しい技術とコラボすることで「伝統の革新」を行っている。

左より 代表取締役 村瀬裕氏、村瀬史博氏
パリのファッションウィークやメゾン・エ・オブジェなど世界各国の展示会や国際絞り会議に精力的に出展。2008年ドイツに「Suzusan e.K.」を立ち上げ世界21カ国にて“SUZUSAN”ブランドで有松鳴海絞り製品を世界に発信し続けている。