Origami Heaven

「折り」の伝統を見なおす

ジュール・ワイベルはロンドンを拠点とするドイツ人プロダクトデザイナーである。彼女がRCA(英国王立芸術大学)で取り組んだ修士制作のテーマは「 minimum & maximam (最小と最大)」というもので、様々な「折り」の手法や素材を使って実験を行い、収縮したり拡張したりするデザインのユニークさを探るものだった。

出来上がった作品は「water bomb」*と呼ばれる伝統的な折り紙の手法をベースにしたもので、彼女はその折り手法にインスパイアされ、無響室の壁やインテリア用品、家具、洋服などを制作した。後に作品に関心を持ったファッションブランドであるベルシュカと共同制作をし、さらに発展した作品は各国のフラッグシップストアに並んだ。

このプロジェクトは、スワロフスキーやモローゾへのインテリアやファッションピースのデザイン提案といった今日も続く彼女の起業活動のきっかけにもなっている。


https://www.youtube.com/watch?v=Me4-m5OkwNY