Radically collaborative

とにかく人とコラボする ー Studio Bananaが実践する、イノベーションへのアプローチ

次によりよく失敗するために

スタジオバナナには「次によりよく失敗するために失敗する」という文化がある。挑戦した結果の失敗を許容する空気と、自由に意思決定し行動できる空間であることが重要という。オープンになれる居心地よい空間でしか、変化の芽は育たないからだ。クレイジーなコンセプトをブラさず市場化する彼らのやり方は「創造的破壊」と形容される。

「アイデア誕生の瞬間こそが直感的で最もエキサイティング」。バカげた発言も否定せず進んでいく会議。

イラストづくしの議事録で直感的なアイデアを共有。

様々な人種のメンバーがバラバラのオフィスで働く。16歳で単独でインドに行く様な行動派ばかりだそう。

人と人がぶつかる化学反応

彼らはプロジェクトごとに、異分野の専門家でチームを構成する。人と人がぶつかる化学反応が新しい価値やイノベーションを生むと考えているからだ。それはメンバーの講師派遣、建築家・デザイナーなどの対談を放映するメディア「Studio Banana TV」の企画など、とにかくメンバーが人とぶつかるきっかけを用意する姿勢にも現れている。 人種の異なるメンバーが、別々の国でバラバラに働いているのも特長だ。プロジェクトのビジョンをしっかり共有することと、互いの文化・考え方・ワークスタイルを思いやり、共感し、柔軟に対応することで、共に課題を乗り越えブレーク・スルーを起こせるという。

未知の世界を冒険し、専門外の人とコラボし学びながら、失敗を含めた全ての体験をエンジョイする。「アカデミック(学究的)」とAli氏が語る、前向きでオープンな風土が伝わってきた。私たち個人の専門性を高めることも重要だが、組織の内外にいるキーマンをいかに見つけ、つながり、有意義なアウトプットにつなげられるか。しかもそれをいかにスピーディーにできるかが、これからの時代、勝負になってくる。