連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from Europe

昔からある道具の良さを伝える~Les Bouillottes de Béa の湯たんぽ

欲しいものを欲しくなる形で

製作者のBéatriceが湯たんぽ作りを始めたのは、自分用にカバーを作ったのがきっかけだった。当時薬局で湯たんぽを買おうとしたが、古臭く、見てくれの悪いものしかなかったのだそうだ。
実際に彼女たちの製品は装飾のトレンドや自らの創造性を大事にしており、パッケージにまでこだわりが見て取れる。
また、新しいスタイルの提案は、生活の中で自分が感じた要望に基づいている。
首の痛みを和らげたい、オフィスやテレビの前でも足元を暖かく保ちたい、外でも背中を暖かく、手も、、、という具合に。
そういったニーズに、手に取りたくなる素材とデザインが与えられて世の中に求められる製品が出来上がっているのだ。

All Photo by Marie-Caroline LUCAT

Le Bouillote de Béa
左 Béatrice LEDUC-RIVE氏 製作担当
右 Anne CONDEMINE氏 経営、管理担当

湯たんぽには肌触りの良さや、可愛らしさ、置く場所の自由度など暖かさの中にデザインがある。ただ暖かいだけでなく、人との接点にこだわったデザインは魅力的である。古典的な道具だからこそ、デザインにおいて大切な根本的な要素を伝えてくれている。