TOPICS 連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from America

自動運転車に乗って考えたこと

動物も飛び出す、
突発的な状況への対応は嬉しい


ミシガンは冬季に雪が多く、夏は突然の豪雨も多い。視界がほとんどない状況や、停電で信号が機能していない状況も何回か経験した。そのため、視界補助やヴァーチャル上の交通整理があると嬉しい。また道路は鹿の飛び出し事故(ミシガン州で年間約5万件)や落下物、穴ぼこ、未舗装路も多い。人の認知の追いつかない突発的な状況へのサポートは、アメリカの道路環境ではより便利なものになると考えられる。

*自動運転レベル2 SAEが2016年に制定した定義で、レベル0からレベル5までの6段階がある。人の監視下でシステムが、加速・操舵・制動のうち同時に複数の操作をシステムが行う状態。 *テスラオートパイロット機能 自動ブレーキ、クルーズコントロールに加えてレーン監視のステアリング自動操作機能を備える。 

日常でフリーウェイを使うので自動運転技術は安心。しかし、同時に新たな安全情報の伝え方も求められ、長距離運転時には自動運転中に増えた自由な時間で何を提供できるかという視点が必要になる。天候など、突発的な環境の変化への対応も必要不可欠な要素である。