おもてなしの心×正しい介助技術

介助でのおもてなしを知るためにサービス介助士資格を取得

おもてなしは適切な声かけから

介助の実技練習では、正しい動作や声かけを身に付けた。例えば、「目の前」「ちょっと」という表現。これでは視覚障がい者を混乱させるだけになる。良い表現は、「一歩先に20cmくらいの上り階段があります」と具体的に伝えること。しかも、こういった声かけは視覚に障がいのない人にも理解しやすい。 車いすを操作するときの、「持ち上げます」という一言にも注意を受けた。たしかに、まるで荷物に対するような表現だ。「上がります」と言ってもらう方がおもてなしを感じる。 どんな場面でも感じるのはこまめで的確な声掛けの大切さ。コミュニケーションを取りお互いの状態を把握し合うことが正しい介助やおもてなしにつながるということをよく理解することができた。

今回はサービスからのアプローチで介助のおもてなしを学んだが、そこから足りない整備やモノのデザインについて肌で感じることができた。人は百人百様。すべての問題をモノで解決できないとしても、デザイナーとしてできることがまだまだ沢山ある。