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小さい本物を作る家具職人 濱田由一氏

大きさだけが違う本物

写真では実物かどうかサイズが判らないこの椅子。1/5サイズのミニチュアである。実際の1/5幅の糸を探し、一週間かけて編みあげた座面と背もたれ部分。網を買ってきて貼るのではなく、実際に家具を作る工程と同じ方法で製作することに拘る。カメラで撮った時に実物と思われるようにと作られたフレームは細部までカンナで仕上げられている。「模型だと判るようではダメ。椅子だけを見たら実物に見えるように作る。」自身のスキルアップのため、1/5モデルの制作をライフワークとする木工職人。デンマークの巨匠ハンス・Jウェグナー氏にも認められた濱田由一氏にお話を伺った。