TOPICS 連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from America

北米降雪地域のクルマにまつわる困り事

あちこちに落とし穴(ポットホール)

ポットホールとは道路が割れて穴になった もの。これも塩の影響の1つでミシガンは非常に多い。はまると車は大きなダメージを受けるが、アメリカのドライバーにかかるコストは、なんと年間3,000億円を超えるという。パンクしなくても車内の振動は大きい。よくみられる光景だが”車内でゆっくりコーヒーを楽しむ”なんて時には火傷するだろう。 近年フォードをはじめ、ポットホールをセンシングし、1000分の1秒単位でサスペンションやダンパーの特性を調整するシステムが量産車に搭載され始めている。またジャガーランドローバーグループはセンシングした穴の大きさや位置情報をクラウドへ上げ、警報を出したりサスペンションで回避するシステムを開発していると発表している。

今まで解決できなかった日常の困り事も、今後コネクティッドやシェア&サービス、自動運転などの技術が肝になってくる。その時アメリカ ならではの困り事×日本的な視点(細やかな気配りやおもてなしの心)が新たな価値を生む可能性が大いに秘められている。