MaaSで描く、高齢化する街の活性化

東急電鉄が行う、日本初「郊外型MaaS実証実験」を体験調査


ニーズと距離に応じた
4つの多様なモビリティを用意


①「ハイグレード通勤バス」は、渋谷駅まで1日1便を運行。Wi-Fiや、スリッパ、ひざ掛け、トイレ等を備える。電車より時間はかかるが、確実に座れ、移動をリラックスの時間や仕事にあてることができる。働く女性や高齢者など多様な通勤ニーズに応える狙いだ。 ②「オンデマンドバス」は、駅と周辺の商業

施設や、住宅地を結ぶ。仮想の停留所がアプ リ上にありスマートフォンで乗降場所と時間 を予約するとバスが来てくれるシステムだ。 (アイシン精機が実証中の乗り合い送迎サー ビス「チョイソコ」は電話でオペレータと会 話し予約、停留所にはパネルが掲示)

③「パーソナルモビリティ」は、オンデマンド バスの停留所の近くにあり、ラストワンマイ ルとして買い物などの身近な移動を担う。 ④「カーシェアリング」は同じマンションの

住人同士でマイカーを貸し合う試みだ。

三浦氏からは「どのモビリティも好評です。 オンデマンドバスは高齢者がよく利用して います」とのこと。住民から「マイカーを運転 するストレスから解放された」との声もある という。狭い道、狭い駐車場、渋滞などに精 神的な負担を感じていたと、特に女性の意 見が多い。それまで漠然としていた不満で も、新しい手段を体験することで、リアルに 「こっちが良い」という声に変わるという。