CASE時代の情報の伝え方に役に立つ触覚研究

ハプティックス研究の第一人者、慶應義塾大学 KMD 南澤孝太准教授に聞く

触覚で豊かな体験を伝える

CASE*の時代、車の機能や発信される情報は増加している。複雑化する情報をどう扱うか、未来の情報の伝え方のヒントを「触覚」研究開発を行う慶應義塾大学南澤孝太准教授にうかがった。

触覚をデザインの側面から捉えると,質感(ザラザラ感など) 、実感 (重さから高級感を感じるなど) 、情感( 抱きしめられてホッとするなど)に分けられる。
皮膚感覚を失った人は、物の重さなどの実感を失い、目の前の世界がまるで映像を見ているかのように実体感が無いものになるという。言い換えれば、「質感 / 実感 / 情感」の使い分けで、モノの実体感や存在感を作り出せる。つまり触覚のデザインで情報を整理することで体験をより豊かにすることができるのだ。


(※)CASE- Connected,Autonomous,Shared, Electric