パラリンピック選手に聞く、大会での移動

パラリンピックスノーボーダー、小栗大地選手に聞く 

ステップ面は足裏がしっかり着く広い面積がよい。また、片足が不安定になるため体が安定する手すりはかなり助かる。雪で足場が不安定になるときは尚更だ。狭い場所でのシートからの立ち上がりも足を曲げる必要があるので苦労する。限られた場所でスムースな立ち上がりを補助してくれるアイテムは助かるアイデアだ。


移動中はリラックスしたい

選手はほとんどの場合、毎日会場へ練習に行く。移動は大型バスだ。移動中はリラックスできるのが一番で、実際には睡眠を取ったり

音楽を聴いたりしている。義足を自由に曲げられないので室内は足を伸ばせるほうがよく、空間が広くなるほうがうれしい。
競技場にはボードの板やウェアなど練習道具を持っていく。持ち物は他の海外選手も同じで、自身のものも含めて帰りのバスの中ではブーツの臭いが気になることがある。消臭や、好きな香りが出せたりするとリラックスでき、ストレスもなく快適に移動できる。

移動中のシートアレンジ

競技期間中はチームで行動する。練習への移動もコーチやスタッフと一緒だ。彼らは移動中にミーティングすることも多く、座席の配置は向かいあったり近いほうがよい場合もある。また、バスの乗車人数は競技別の練習時間で大体決まっており、帰りは終了時間の違いで若干人が分散する。行きと帰り、選手とスタッフの違いで室内のアレンジができるのもうれしさの1つだ。

自動運転で移動をアシスト

練習以外の移動は基本的に選手村内のちょっとした移動だ。日本の団体で借りたレンタカーがあるが選手は運転できない。
自動運転車があれば自分で移動できるので使ってみたい。選手村は娯楽施設やレストランがあり、そこへの移動距離は建物の間200m~300mだ。冬季は雪で歩きにくい場合もあるので、ちょっとした乗り物もあればうれしい。