観光客と島民双方に最適な移動を届ける、日間賀島の観光型MaaS実証実験

観光客だけでなく、島民にもうれしい移動サービスとは?

高齢者だけでなく、小さな子供連れの観光客にとってもこの視点が今後重要になる。

スムーズで精度の高い自動運転

また、自動運転バスにはAutoware※という自動運転ソフトウェアが搭載されている。 e-Paletteにも採用されたオープンソースのソフトウェアだ。乗車し驚いたのは、運転が非常にスムーズで静かだったことだ。

島内の制限速度が40km/hということもあり、低速域ではあるが発着時の加速・減速はスムーズだった。また、道にはみ出して駐車している車をスムーズに避けるなど、障害物検知の精度も高いことを証明していた。駐車の精度も高く、停車する際にはギリギリまでバス停に寄せることも可能だ。

自動運転による省人化

自動運転バスが島内を安全に移動できる対策もとられている。日間賀島MaaSの実証実験では島内の見通しが悪いところに合計4か所程監視カメラを設置し、遠隔監視でバズ周辺に危険がないかを確認する。すでに愛知県常滑市では、1人で2台のバスを監視するという実証


実験も実施されており、将来的には1人で10台程度のバスを監視することを目指している。ただ、現状では1台に監視1名、監視するにも第2種運転免許が必要で、自動運転による省人化にはまだまだハードルが高い。

※Autowareは、The Autoware Foundationの商標です