白衣メーカーが思い描いたスマートな聴診器

「プロ意識を持った人への敬意」という付加価値

「U scope」 の最大の特徴は、3本のチューブが繋ながるT字部分が可動し、折り畳みができる(コンパクトになる)ことにある。この可動構造と音響性能(空気の漏れがない)を両立させている。 また、耳への押えの圧力を30%低減、且つフィット感を向上させている。チェストピースは、計測の位置に応じて様々な持ち方ができる形状となっている。

そもそもクラシコは、大和氏が、友人の医師の相談を受け、仕事のモチベーションUPの為にスーツ仕立ての白衣を作ったのが始まり。それ以前は、ペラペラの割烹着風の白衣しかなかったのである。 今回の「U scope」 の開発も、「働く人の気持ちを高揚させたり、業務時間の質を上げられるような今までにない商品を作りたい。」という、大和氏の思いから生まれた。

クラシコの白衣「クラシコテーラー」は、2010年、米国の IDA:インターナショナルデザインアワードにて、メディカル部門の最優秀賞を受賞。シルエットの美しさや着心地が、医療従事者に満足感をあたえることが大きく評価された。

今回、お話を伺った方
中央・・・Classico CEO 大和 新氏
左・・・Classico designer 大豆生田 伸夫氏
右・・・Yoshio goodrich design 吉冨 寛基氏

クラシコ株式会社
所在地 : 東京都渋谷区神宮前5-42-13
      TAKIビル表参道 B1F
WEBサイト : http://www.classico.co.jp

クラシコの開発は、長い間変わらないものを捜したわけではなく、「医療者(エンドユーザー)への敬意」という新たなコンセプトを付加したのである。 製品の開発にとって、基本性能の向上は、もちろん大切なことであるが、ユーザーに寄り添ったモノづくりが重要なのである。