IoT時代のコミュニケーションのありかた

ユカイ工学 BOCCO

家族をつなぐコミュニケーション
ロボット

一般的によくいわれるロボットとは個々の関節が動くことで、歩いたり、動いたりするイメージを持たれていると思うが、BOCCOは簡単な首振りと目にあたるLEDの点灯、点滅しかできない。 BOCCOはIoT時代の新しいコミュニケーションロボットで、インターネットに接続するためのWi-Fiと、センサーと通信するためのBluetoothの機能を搭載しており、インターネット経由でスマートフォンと音声メッセージをやりとりできるほか、家庭内のセンサーの情報をスマートフォンに通知することが可能である。これにより家族の生活の様子を外出中でも知ることができたり、家族と何気ないメッセージ(音声、テキスト)のやりとりを楽しむことができるIoT時代のコミュニケーションの機能に特化したロボットである。

今回、BOCCOの開発者であるユカイ工学代表の青木氏に思想やコンセプト、開発ストーリーなどを伺った。 青木氏いわく、現代はSNSなどでもコミュニケーションは盛んに行われているが、「アプリで知り合いが昼に何を食べたかを見るよりは、子どもと会話することを重視したい。」という思いから、SNSなどのコミュニケーションのあり方に違和感を抱き、家族をつなぐロボット「BOCCO」の開発に着手したという。


青木 俊介氏 ユカイ工学代表
東京大学工学部卒 東京大学在学中にチームラボ
株式会社設立 グッドデザイン賞審査委員

BOCCOは子ども、お年寄りがターゲット。子どもが手にとっても大きすぎず、人形を持って話しかけるような使い方を想定している

デザインのコンセプトは「座敷童」である。家の中でも違和感無く置いてもらえ、インテリアに馴染むデザインにしたかった