TOPICS 連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from America

多様な車社会でのコミュニケ―ション

例えば、SAMSUNGでは5Gにより車と周辺が通信を行い、歩行者の状態に合わせて信号の時間を調整するなど、インフラと双方向の提案がされていた。

それと同時に、自車が取得した情報や注意喚起を後続車両に示すため、後方にディスプレイを配している。

ドイツの化学品メーカーcovestroからは、車から歩行者へのコミュニケーションとして、警告や信号を表示できるフォグランプの提案があった。カメラやヒートシンク、ディスプレイなどを内蔵しており、フォグランプという一つの部品の中で表示システムを完結している所が特徴的。

さらに、より一歩踏み込んだドライバーの意思や感情を表現する提案も増えてきている。 MercedesBenzでは、車両後方に取り付けられた自由に動く33個のパネルが、まるで動物の毛のように逆立ったり波打ったりすることで情動的なドライバーの意思を直感的に伝えようとしている。